国際シンポジウム-中米の経験に学ぶ地域防災

登壇者略歴

エンリケ・ゲバラ・オルティス

エンリケ・ゲバラ・オルティス

メキシコ国立防災センター総局長


メキシコ国立自治大学(UNAM)機械・電気工学部卒業。メキシコシティにある公共政策大学リスクマネージメント修士課程教授。防災学校チアパスキャンパスのリスクマネージメントと市民保護修士課程の教授。専門は、市民保護、早期警報システム、総合災害リスクマネージメント。
地震計調整局の工学研究所研究助手を経験後、国家地震局の運営責任者を務めた。1989年にメキシコ国立防災センターが設立されて以降、要職を歴任し、現在の総局長に至る。
メキシコシティ総合リスクマネージメントと市民保護局、連邦下院の市民保護委員会、国連国際防災戦略(UNISDR)、カリブ海およびラテンアメリカ地域経済委員会、ドイツ国際協力公社(GIZ)などで、アドバイザーやコンサルタントを務めた。国内外の会議においての講演経験多数。

矢守 克也

矢守 克也

京都大学防災研究所 教授
地区防災計画学会 副会長


博士(人間科学)。専門は、社会心理学、防災心理学。京都大学防災研究所・地震予知研究センター阿武山観測所・教授を兼任。NPO法人阿武山地震・防災サイエンスミュージアム副理事長、日本災害救援ボランティア・ネットワーク理事、関西学院大学災害復興制度研究所顧問、などを兼務。現在、日本災害復興学会会長、日本災害情報学会副会長、地区防災計画学会副会長。
防災功労者防災担当大臣表彰(2021年)、兵庫県功労者(防災功労)(2018年)、経済産業省グッドデザイン賞金賞(“逃げトレ”)(2018年)、国際総合防災学会実践科学賞(2018年)、日本災害情報学会「学会賞(廣井賞)」(2015年)など受賞多数。

ラファエル・バルドビノ・ソベラニス

ラファエル・バルドビノ・ソベラニス

メキシコ・ゲレロ州シワタネホ市消防防災局


市民保護(学士)。シワタネホ市消防防災局の連携・規則部門長。地域緊急対応チーム(CERT)メキシコナショナルマネージャー。救急医療技術者、総合リスクマネージメント技術者、倒壊構造物評価技術者の資格を持つ。日本でのJICA防災研修に参加した経験あり。

ゴントラン・ビジャロボス・サンチェス

ゴントラン・ビジャロボス・サンチェス

メキシコ防災学校チアパスキャンパス


博士(農村開発)。計画、評価、農村開発、レジリエンス、リスク管理、気候変動、地理情報システムなどの分野で20年以上の経験を持つ。市民社会組織や国連開発計画(UNDP)との連携多数。現在は、防災学校チアパスキャンパスで、総合災害リスクマネージメントに関する大学院コース教員、国連開発計画(UNDP)メキシコ災害リスク軽減ユニットにおける災害後のコミュニティ復興の専門家を務める。
生物多様性やリスク、気候変動をテーマにした書籍や論文多数。防災学校チアパスキャンパスでの修士・博士論文の指導、チャピンゴ大学やインターカルチュラル・チアパス大学大学院での客員講師などを併任。第2回気候変動への適応に関するメキシコ会議、自然保護地域フォーラムなどでの講演など多数。

ロベルト・トリニダード・マンソ

ロベルト・トリニダード・マンソ

メキシコ防災学校チアパスキャンパス


チアパス高等教育院で博士号(行政学)を取得、国立財政学院で政治・社会学修士を取得。防災学校チアパスキャンパス教授として人間開発をテーマに修士課程を指導しているほか、チアパス高等教育院教授として社会力学を教える。
チアパス州技術研修所のアカデミック・ディレクター、チアパス州計画委員会の地域代表、チアパス州政府の社会的配慮ディレクター、チアパス州財務省のアドバイザーなどを務める。
元NATO事務総長ハビエル・ソラナ氏がコーディネートした「地政学とグローバル・ガバナンス:リスクと機会」のバーチャルコースに参加した経験がある。

サントス・アントニオ・ローダス

サントス・アントニオ・ローダス

エルサルバドル サン・ペドロ・マサウア市


1979年1月17日、エルサルバドル・ウスルタン州サンヒキリスコ市で生まれ。
所属するサンペドロ・マサウア市は、エルサルバドルで初めて危機管理課を設置した自治体であり、 同課の初代課長を務めた。一連のディプロマ、ワークショップ、コース、セミナーを通して防災に 関する知識を深め、市内を流れるヒボア川流域の住民参加型早期警報システムの設計および設置を 担った。地域住民の組織化と警報システムへの住民参加手法において幅広い経験を持つ。

竹之内 健介

竹之内 健介

香川大学創造工学部 講師


京都大学工学研究科都市環境工学専攻修士課程を修了後、気象庁本庁予報部において天気予報技術の開発や天気予報業務に従事、その後、三重県庁で地方自治体の各種業務に従事する。2015年に京都大学博士(情報学)を取得。2017年より、京都大学防災研究所 気象・水象災害研究部門において、「社会における気象情報の利活用」をテーマに研究を行う。2020年より現職。
専門は、災害情報・災害リスクコミュニケーション(コミュニティ防災・防災教育)。「災害リスクコミュニケーションを軸とした社会における革新的な災害情報システムの構築」をテーマに、地域防災や防災教育を主体としたフィールドにおける実践に基づいた研究に取り組む。気象予報士資格を有し、全国各地で地域と連携し風水害に備えた地域防災の取組を行うとともに、学校等において防災教育の実施や支援を行っている。

エディ・フアン・ホセ・マルドナド・モレノ

エディ・フアン・ホセ・マルドナド・モレノ

グアテマラ・国家防災調整局


サン・パブロ・デ・グアテマラ大学で総合リスクマネージメント学位(学士)、サン・カルロス・デ・グアテマラ大学で教育学(学士)。グアテマラのウエウテナンゴ州テクティタン市で計画担当局長やリスク軽減管理ユニット長として勤務。ドイツ開発公社(GTZ)技術協力プロジェクト「Reconstruction and Risk Management after the Storm Stan in Central America」のサポート技術者、「Municipalities Program for Local Development (PROMUDEL)」プロジェクトのサポート技術者を務め、2013年からはグアテマラ国家防災調整局(CONRED)の火山防災ユニットの技術者として、ケツァルテナンゴにあるサンタ・マリア・サンティアグート火山群の地域で、火山活動によるリスク軽減管理のための地方自治体や部局の能力強化を担当。
国際協力機構(JICA)の「中南米諸国向け火山防災コース」に参加。

カルロス・ロドリゴ・ガリバイ・ルビオ

カルロス・ロドリゴ・ガリバイ・ルビオ

京都大学大学院情報学研究科博士課程


元・メキシコシティ総合リスクマネージメントと市民保護局のリエゾン・トレーニング部門の総局長。
現在、京都大学大学院情報学研究科博士課程。スペイン・サラマンカ大学にて論理学・科学哲学の博士号取得。災害対応や市民保護の分野で20年の経験がある。メキシコ国立防災センター在籍時に「災害時における心理的ケアと寄り添いプログラム」のコーディネーター、メキシコ赤十字社ではトレーナー、スペイン赤十字社ではチームリーダーを務めた。新型コロナウイルス感染症対策のための国家健康安全委員会の精神衛生ワーキンググループで技術顧問を務めた。
市民保護と防災に関する国家諮問委員会に参画し、障がい者や子どもに関する政策立案に携わった。2019年から2021年まで、メキシコシティ総合リスクマネージメントと市民保護局のリエゾン・トレーニング部門の総局長を務めた。